松本ブルワリー
コンバンハ、Yo-Heyです。
記念すべき第一記事は、このブルワリーから始めたいと思います。
昨年我らが街松本にオープンした、初のブルーパブ。
現時点ではビール自体は委託醸造という形でいくつかのブルワリーで造られていますが、工場建設計画も着々と進行中のようです。
余談ですが僕がクラフトビールの魅力に取り憑かれたのが2015年。奇しくもその翌年にできたブルワリーということで、何かしら縁のようなものを感じます(勝手に)。
とにかく、地元にブルワリーができたことそれ自体が嬉しい。とはいえ、地元だからサイコー!万歳!で終わってしまっては全然ビールの記録にならないので、少しレビュー?というとなんか偉そうなので簡単な感想文を書きたいと思います。
まずビール。現在のラインナップは4種類。
「トラディショナルビター」はその名の通り英国の伝統的なビターというスタイルのビールとのこと。
飲んでみた感想は、ビターという語感から想像するより苦味は強くなく、麦の芳醇な甘みとコクを感じられる優しいエール、という感じがしました。とても美味しいです。
「キャッスルスタウト」は城のある松本らしいネーミングが特徴的な黒ビール。僕はあまりスタウトの違いってよくわからないのですが(ビールのブログを書いておきながら何ですが...)、ローストされたモルトの甘みが心地よく、じっくり飲める完成度の高いスタウトだと思います。
「スマートウィート」は、季節や仕込みのタイミングによってレシピを変えているという、シーズナル的な楽しみ方のできるウィートエール。その特徴のためか暑い時期はスッキリと飲め、涼しくなってくると小麦の酸味と甘味が引き立つ飲みごたえのあるビールになっているような。毎回新鮮で美味しいです。
「オーサム!ペールエール」は王道って感じのアメリカンペールエール、という印象。まるで初夏の草原のように清々しいホップの香りが吹き抜け、ほのかに甘酸っぱいような苦味とともに喉を駆け下りて行く。大手のビールよりは断然濃い味ですが、クラフトビールとして見れば苦味も香りも強過ぎず、とてもバランスのとれた飲みやすいペールエールだと思います。
なんというか、ヤングジェネレーションが公園か川沿いの土手を歩きながらボトルから飲んでいるような、とてもフレッシュで穏やかな味わい。松本ブルワリーの中で一番好きなビールです。
全体的な特徴として言えるのが、極めて千差万別、多種多様な個性を持つ「クラフトビール」と呼ばれるビールの中では、とても優しく、日常的に飲みやすい味に造られているなあ、という点な気がします。
それはこのパブの佇まいにも表れていて、近所の人も旅行者の人も気軽にちょっと寄って飲んで行きやすい、親切な駅の案内窓口のような(?)雰囲気なんですね。
実際に、いつ行っても地元の客と旅行者(外国人も多い)が思い思いに飲みながら情報交換をしたりしている、そんな街の気軽な交流の場となっているような気がします。
ビールだけでなく、街やそこに住む人、そこを訪れる人に対しての愛情を感じられる。クラフトビール好きだけのためではなく、日常の一部として多くの人に利用してもらいたい、そんなあたたかい思いを感じられるブルワリーだなあ。
そう独り言を言いながらまた松ブルに赴く私であった。
ではまた。シーユー!
A Beer In The Life
I read a news today oh,boy.
かつてジョン・レノンはそのように歌いました。
コンバンハ。Yo-Heyです。
ビールって、いいですよね。何がいいのかって?
美味しいから。で終わってしまっては何にもならないのですが、
うーん、健康にもいい。でも適量の範囲内ならね。他には?
「何故ビールなんて飲む?」
(中略)
鼠はそれについてずっと考え込んでいたが、5分ばかり後で口を開いた。
「ビールの良いところはね、全部小便になって出ちまうところだね。ワン・アウト一塁ダブル・プレー、何も残りゃしない。」
実に簡潔にして的を射ている、と思う。
実際、ビールなんてないと生きていけない、人生に重大な不都合が生じる、という類のものではない。泡のように生まれ消えていくポップ・ミュージックと同じようなものかもしれない。
でも、いいポップ・ソングを聴くと少しだけ気分が良くなる。いいビールもまた、日常にささやかな楽しみを見出すためのちょっとした手助けをしてくれる、そんな気がする。
少しだけ楽しい気分になって、明日にはすべて忘れてしまう。そんな潔さが素敵じゃないか、Wouldn't be nice!!
しかしながら、一方で忘れてしまうのはもったいない、と思っている自分もいる。
いいビールとの出会いは、いい音楽との出会いと同じくらい忘れがたいものだ。
そんな出会いを探す旅の記録がこのブログだ。ビアフライトとは、いろんなビールを並べて呑み比べること。そういうセットがあるお店もたくさんあるが、いろんな場所にいろんな個性豊かなビールを飲みに行くこともまた、ビアフライトなんじゃないか。そのように思い、このようなタイトルを名付けることにした。
何故か途中から敬語をやめて叙述調になってしまったがお許し願いたい。
もしあなたがビール好きなら、今夜も良きビールにめぐり合うことを願います。
Have a nice flight.