BEER FLIGHT LOG -ビアフライトログ-

信州松本発、あらゆるクラフトビールの魅力に迫る魂の旅の記録。

横浜ベイブルーイング-ビールをめぐる冒険 横浜編②-

横浜クラフトビール巡り、第2店舗目は横浜ベイブルーイング関内本店でした。

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横浜市関内にあるブルーパブ。こちらには馬車道タップルームから歩いて15分弱で到着しました。

途中には横浜ビールの直営店もあり、どちらから行くか迷いましたが、まだ飲んだことのないビールが飲みたい!との欲求に素直に従い、本能の赴くままにベイブルーイングへGO。

 

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店内はタップルームよりさらにこぢんまりした感じで、どことなく個人経営の居酒屋さん的な親しみの持てる雰囲気でした。

カウンターの上にある水着の女の子のポスターとかも一昔前の居酒屋っぽいですね。しかしお店の外観やビールのロゴマークはツートーンのとてもスタイリッシュなデザインで、そのギャップというかバランスが面白いなあと思いました。

 

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さてさてメニューは、と見てビックリ。数年前にできた新し目のブルワリーだと記憶していましたが、ラインナップがすごくいっぱいある。気軽に1、2杯飲むつもりで入りましたが、甘く見ていました。

 

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迷ったらまずは看板メニューを。と1杯目はベイピルスナーを注文しました。

一口飲んで、驚愕しました。決して大げさな表現ではありません。まるでエールだ、と思いました。

とてもフルーティーなホップのフレッシュな苦味。柑橘系果実のようなジューシーさ。

ピルスナーでこんな味が出せるのか、と衝撃を受けました。

正直、これまでピルスナーといえば、国内大手のキリンやサッポロ、またアメリカのハイネケンバドワイザーといったとにかくスッキリした、味よりも辛さと爽快さが強みのビールだと思っていました。しかしこのベイピルスナーは違いました。エールビール的なホップの苦味や風味がしっかりあります。

それでいて確かに上記のピルスナーのようなドライさも際立っており、エールっぽいビール、といった最近の大手ビールメーカーが作っているような中途半端なものとは一線を画しています。

こちらのビールはボトルでの販売もされているようで、まさにブルワリーの看板としての誇りをかけた一品と言えそうです。これはまた飲みたい、と心底思いました。

あと、これからは他のブルワリーの造るピルスナーもいろいろ飲み比べて見たいなあ。ピルスナーなら大手ので十分、という僕の拙速な固定観念を見事に打ち砕いてくれた、感謝すべきビールでした。

 

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ここで少し小腹が減って来たので、つまみとして「ラスポテト」を注文。カウンター上に置いてある機械で作るらしい、スパイシーでジャンキーなフライドポテトでした。

 

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 2杯目は、そろそろガツンと来るIPAにいきましょう!ということで、ハリケーンミキサーIPAを注文。

名前通りの、いや思ったよりもガツンと来るIPAでした。バナナ系の甘めのフレーバー、しかし飲んでみるといろんな種類のホップエッセンスが混じり合ったような複雑な苦味。どんなホップが使われているんでしょうか?と思いよく読むとChinook,Chitra,Moutuekaと書いてあります。全然知りません。

とりあえず複数のホップを使っていることは確かで、とにかく嵐のような苦味が飲んだ後もしばらく渦潮のように舌に残り続けます。二口目を飲むのをしばし待たないといけないくらいです。

しかし最初の困惑を通り越すと、荒れる浅瀬を抜けて遠洋に乗り出した船のように、ホッピーな苦味に身を委ねながらじっくり飲めるビールだと思いました。ただしABVは7,4%。船酔いには注意しなければなりません。

 

他にもですねえ、飲みたいビールはたくさんありました。しかしハリケーンミキサーの荒波に揉まれた私は、船乗りとしての未熟さを痛感しました。

いつかきっと、どんな荒海も乗りこなせる男になってみせる。それまで待っていてくれ。

誰にいったのかはわかりませんが、そう心の中で言い残して会計を支払い、店を後にしたのでした。

ちなみにここのカウンターのお姉さんはどちらかというとクールでサッパリした印象で、最初のタップルームの方とは好対照でした。それもまた一興。って何のレビューなのかよくわかりませんが、あと一回続きます。

(続く)